| 《私の本棚 第361 》 令和 8年3月21日号 (予定は4月) 「はだかの王さま」 アンデルセン 作 |
| 3月5日号で童話を書いたものですから、図書館に行くと子供向けコーナーでこの本に目がとまりました。デンマークの作家で、今も世界中で読まれています。手にしているのは童話本ですからひらがなで書かれていますが、小学生向きなら
「裸の王様」 でしょうか。絵も良いですね。描かれたのはドイツ人のイブ・タルレという人です。人生経験を重ねると大人向きの童話と感じます。 アンデルセンは1875年8月4日に亡くなっておられます。イブ・タルレ様は、多くの絵本や書籍のイラストを手がけておられ相当有名な方のようです。私が目にしても、一般的な読者のちいさな子供に負けないくらい 「いいなあ」 と見ることが出来ます (一寸変?)。「はだかのおうさま」 はいつ頃読んでもらったのか確かな記憶はありませんが、何となく覚えています。恐らく、「だまされてパンツだけで道を歩くなんて変な人!」 くらいの感想だったでしょう。 大金持ちの王様身辺お就きの人達は、皆ご機嫌取りの人ばかりです。この町に二人のペテン師 (今なら詐欺師) がやってきます。機織り職人と偽って、「私たちが織る織物はバカな人には見えません」 と言います。巧妙・絶妙な言葉と仕草で織っている動作をします。王様は織物の進み具合を大臣に見に行かせますが、大臣はアレは嘘ですペテンですとは王様に報告できません。なぜなら、見えない人間はバカなのですからね。もしも馬鹿と言われれば自分はお役御免になります。折角王様の傍で結構な生活をしているのに、それを失う事になってしまいます。その間に詐欺師達は、上等の絹糸や金の飾り物を預かっては懐に隠します。王様に相応しい素晴らしい服ができたという事で、鏡の前で試着しますがパンツ一枚の姿しか見えません。しかし見えないと言えば 「馬鹿」 ということになるので、なるほど私にふさわしい!と言って街中へ行列に出ます。それを見た子供達は 「王様はなにもきていない!」 と叫びました。王様は裸ということに気づいたにもかかわらず、俺は馬鹿じゃない裸じゃ無いと行列を続けました。 アンデルセンがこれを書いた頃にも詐欺事件は沢山有ったのでしょうか?。今は時代が進んで更に悪質な事件が多発しています。昨年までは固定電話を 「留守」 にしておけばまあ安心でした。海外からの電話も着信拒否になっています。関係先の番号は登録してあります。発信者が知っている相手か否かは、表示や録音を確認すればわかります。但し、電子メールはもう少しと言うか充分な注意が必要ですがね。 もっと大袈裟な話しをすると、今の世界はアンデルセンも想像しなかった状況に在りますね。かつて私が子供の頃は「チンドン屋さん」を多く見ました。テレビも新聞折り込み広告も無い時代です。チンドン屋と言うと何か差別用語のように思われるかも知れませんが、言葉の使い方でしょうね。皆さん方は目立つ派手な和服衣装を着て、鐘(チン)や太鼓(ドン)を叩き管楽器を鳴らしながらビラを撒き、お店の広告旗を持って宣伝文句を声高に言いながら元気よく歩いていました。現代ならTVコマーシャルの出演者です。子供達もこれといって娯楽の無い時代ですから、面白がってついて歩いていました。 年を取った私は現在の世界情勢を何気なく重ねてしまいます。世界各国のトップや取り巻き高官達が、何かを誤解して踊っているのかな?。それとも一寸イチビッて (はしゃいで) いるだけなのかな?。或いは陣取りゲームでもしているつもりなのかな?。政治家は商売人ではありませんよね。国民の税金でそれ相応の立派な生活と老後の大きな保証が為されているはずです。若しその立場や報酬などが不満なら、世界に打って出る商売事業を立ち上げれば良いでしょう。裸の王様にはならないように、奢らずに国民の事を考えて進めて戴きたいなと思います。 映画 「猿の惑星」 が現実にならないよう・・・・・・。 私の「嫉妬」・「名誉心」・「成功」等に付いての考えは、今も、 「人生論ノート」 に書いた事に変化はありません。 (下書き:3月5日 ) |
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